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オークデザインハウス

STAFF BLOG 2024.12.24 高断熱だけではダメ!?ヒートショックのリスク回避と気密性能の密接な関係とは!?

高断熱住宅は、昨今どんな建築会社でも営業トークとして使われています。断熱性能はUa値という値が0に近いほど優秀なのですが、気密性能をしっかりやれている工務店、ハウスメーカーはまだ少ないです。断熱性能だけでは、冬場のヒートショックのリスクを回避するのは難しいです。


気密性能とは:住環境における重要性

気密性能は、建物内部と外部の空気の出入りをどれだけ防げるかを示す指標であり、断熱性能とともに快適な住環境を実現するための重要な要素です。高い気密性能を持つ住宅は、室温の変動を抑える効果があり、冷暖房効率の向上やエネルギーコスト削減にも寄与します。さらに、外部からの騒音や汚染物質を遮断することで、健康的な生活環境を提供します。


ヒートショックリスクとは:健康と安全への影響

ヒートショックとは、急激な温度変化が原因で起こる血圧の急激な変動や心臓・血管への負担を指します。特に高齢者に多く見られるこの現象は、冬場の入浴時や暖房されていない廊下・浴室での移動中に発生しやすく、重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。ヒートショックは日本において毎年多数の死因となっており、住環境の改善が求められています。


気密性能とヒートショックリスクの関係性

高い気密性能を持つ住宅は、室内の温度差を低減することでヒートショックリスクの軽減に寄与します。例えば、暖房されたリビングと未暖房の浴室間の温度差を最小限にすることが可能です。一方で、気密性能が高いだけでは不十分であり、適切な換気システムや断熱性能との組み合わせが重要です。気密性能が低い住宅では、冷気が室内に入り込みやすく、温度差が大きくなるため、ヒートショックリスクが増大します。


気密性能向上のための設計・施工ポイント

気密性能を向上させるには、設計段階から隙間を最小限に抑える工夫が必要です。具体的には、以下のような対策が有効です:

  • 高性能断熱材の使用
  • 窓やドア周りの気密シールの強化
  • 換気設備の適切な設置と運用
    さらに、施工後には気密性能測定(Blower Door Test)を実施し、設計通りの性能が発揮されていることを確認することが推奨されます。これらの対策により、ヒートショックリスクを効果的に低減できます。

オークデザインハウスでは、施行中の気密測定はもちろん、お引き渡しをした後も気密測定を実施しています。気密測定ができる=現場の施工レベルに自信があるという事です。家づくりをこれから考えている方には、気密性能を重視した家づくりをして頂きたいです。気密測定で優秀な数字を出すから100万円追加など金額が増える事は一切あり得ません。現場の施工レベルは質を意味します。